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今年120週年を迎える函館競馬場特集!

目次

 

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函館競馬場の歴史とコネタ

函館競馬場の歴史とは

函館競馬場が現在の場所に開場されたのは1896年で、現存する日本の競馬場では最も古い歴史があります。今年は函館競馬場開設120週年といわれていますが、なるほど確かに現在の場所(駒場町)に設置されて120年目。しかし、函館と競馬の縁はもう少し昔から芽生えていたようです。

函館の競馬のはじまり

現在のような形式ではないものの、函館で「競馬」が初めて開催されたのは1875年6月15日のことなのだそう。場所は函館招魂社(現在の函館護国神社)で、例大祭の祭典競馬だったとのことです。場所は今の場所とあまり変わらなかったようですね。

現・海岸町にも競馬場があった!?

1875年に祭典競馬が開催された6年後の1881年、当時の函館県令を務めていた時任為基の提案で現・海岸町で「函館競馬」が開催。これをきっかけに時任為基は定期的な競馬開催を目指し、馬術に優れた北海道町の職員だった函館大経とともに北海共同競馬会社(後に函館共同競馬会→函館競馬会→函館競馬倶楽部(1937年解散))を設立したそうです。そして2年後の1883年には「函館海岸町競馬場」を建設し、定期的な競馬を開催するに至ったということです。

120年前の1896年に柏野(現・駒場町)へ函館競馬場が移転、そして…

この北海共同競馬会社が、改めて今の函館競馬場が位置する場所に競馬場を設置したのが1896年のこと。当時、駒場町は柏野と呼ばれ、柏の木が茂る野原だったと言われています。元々地盤が湿りがちな函館で、当時の柏野から湯川のあたりも雨が降ると随分とぬかるんだ…なんて記載が柏木町史などにありますが、そもそも海に近かった海岸町の競馬場がスタートなので、その場所に比べると随分と「良い水はけの土地」だったのかもしれません。ちなみにその際、前述「函館海岸町競馬場」は売却され、いまでは見る影もありません。(参考リンク:wikipedia/函館海岸町競馬場

それ以降、メインスタンドやコースの長さなどの何度かの整備を経て、現在の函館競馬場となりました。

馬用の温泉施設がある!

函館競馬場は温泉地・湯川の近くに位置しているため、湯の川温泉を源泉とする馬用の温泉施設「馬温泉所」があります。一般公開されていませんが、あの函館競馬場の敷地内のどこかで日本各地で熱戦を繰り広げてきたサラブレッドたちが「いいお湯だな~」と湯に浸かっている様子を想像するとなんだか和みます(*´ω`*)。私も取材してみたいものです…!(参考リンク:馬三郎タイムズ コラム2013年7月16日

国内唯一の競走馬用の手術室がある(地方競馬場の大井競馬場をのぞく)!

函館競馬場には、競走馬用の手術室があります。この手術室、地方競馬の舞台として有名な大井競馬場にも設置されるまで、函館競馬場にある設備が競馬場内にあるものとしては唯一だったそう。この競走馬向けの施設の充実ぶりは、現存する競馬場の中で最も古く、日本のホースマンの始祖の一人でもある函館大経とかかわり合いがあるという函館競馬場ならではのことなのかもしれません。(参考リンク:馬の温泉だより

日本のホースマンの始祖・函館大径(はこだてだいけい)と武豊騎手

函館競馬場が現存する競馬場の中で一番歴史が深かったり、競走馬用の施設が充実しているような印象があるのは、日本のホースマンの始祖の一人とされている函館大経という明治時代に活躍した人物のおかげかもしれません。

武豊ジョッキーと函館の意外なご縁

この函館大経という人物は、なんと現在もJRAで活躍中の騎手である武豊ジョッキーと武幸四郎ジョッキーの祖先と関わりがあったというから驚きです。そもそも、武兄弟のお父さんである武邦彦さんも元ジョッキーであり、その邦彦氏の祖父にあたる方が函館大経の直弟子の武彦七という人物。つまり、武豊氏、武幸四郎氏の曽祖父にあたる人物が函館大経と繋がっていたということになります。武邦彦氏は幼少期を函館市近郊(桔梗町付近)で過ごし、その後京都へ移り騎手見習いとなり、武家は現在へと続く競馬一族となっているわけです。また、武一族の親戚が運営していたのが園田牧場(桔梗町付近)ということです。

参考リンク:函館市三角点探訪No.7園田牧場/柏木測量事務所

函館大経と函館競馬場

函館大経という人物は、当時の天皇にまで認められるほど優れた馬術を有していたといいます。北海道開拓使として力を尽くしている時、同じく開拓使として蝦夷地に渡り役人として函館で務めていた時任為基とともに函館で定期的な競馬開催を目指し北海共同競馬会社を設立し、函館競馬場を作りました。函館大経は道庁を退職すると、獣医業や蹄鉄業を営み、函館競馬を行う湯川競馬会社に勤務し、その優れた馬術を武彦七氏を始め、さまざまな人に伝えたのだそう。現在も全国各地にその門下生とも言える競馬関係者が多数存在しているとのことです。

函館競馬場への素朴な疑問

Q01:馬券を買わなくても競馬場は楽しめる?

楽しめます。競馬場に入ったら必ず馬券を買わなくてはならない…なんていうルールはありません(*´ω`*)。レース前の馬をお披露目するパドックだけを眺めていても、馬券売り場に行かず、地下道を通って子供の遊具があるエリアへ直行してもOKです。ただ、函館競馬開催中は入場料100円が必要になるだけです。通年で営業している飲食ブースに加え、函館競馬開催中の週末はグルメな出店もたくさん。有名ドコロでは「ラッキーピエロ」さんも毎年出店していますね。今年は函館のB級グルメとして力をつけつつある「イカナポリタン」のブースもあるとか。

函館開催中のイベント情報

函館競馬開催中は様々なイベントが開催されています。

週刊いーハコイベント情報

まとめ

函館競馬場と函館競馬開催について簡単にまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?貴重なサラブレッド種の馬が、人馬一体となって駆け抜ける姿を生で観戦する大チャンス!行くまでは少しハードルが高い競馬場ですが、休日のおでかけスポットの候補としてチェックしておくのも良いかもしれません。